住宅に関する補助金等も時代に合わせて多くのメニューが用意されている。詳しくは各ホームページを見ていただくとして、ここでは概略を紹介。

■次世代住宅ポイント制度 [国土交通省]  https://www.jisedai-points.jp/
 住宅を新築、購入する人だけでなく、リフォームについても補助金あり。
 相応の額(ポイント)を受け取れるものの、スケジュールやポイントの使用方法などの条件も多いため、しっかりと理解した上での活用が肝となる。

□新築住宅

一定の性能を有する住宅30万ポイントエコ住宅(断熱等級4又は一次エネ等級4を満たす住宅)
長持ち住宅(劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2等を満たす住宅)
耐震住宅(耐震等級2を満たす住宅又は免震建築物)
バリアフリー住宅(高齢者等配慮対策等級3を満たす住宅) 
さらに高い性能を有する住宅35万ポイント認定長期優良住宅
認定低炭素住宅
性能向上計画認定住宅
ZEH
耐震性のない住宅の建替え15万ポイント
家事負担軽減設備の設置1万8千ポイントビルトイン食洗機
9千ポイント掃除しやすいレンジフード
1万2千ポイントビルトイン自動調理対応コンロ
1万8千ポイント浴室乾燥機
1万8千ポイント掃除しやすいトイレ
1万ポイント宅配ボックス

□リフォーム
 工事内容に応じてポイントが設定されているが、ポイント数の上限は下記に示す通り。

リフォームに応じたポイントの合計若者・子育て世代安心R住宅
自ら居住する住宅既存住宅を購入
30万ポイント45万ポイント60万ポイント45万ポイント

■すまい給付金 [国土交通省]  http://sumai-kyufu.jp/outline/sumaikyufu/kyufu.html
 消費増税に伴う負担軽減策として支給されるもので、低所得者が住宅を取得した際の優遇措置である。
 50m2以上の新築と中古住宅が対象となる。
 住宅ローンを活用しているか、していないかで支給の条件が異なり、収入に応じた給付金が支給される。

住宅ローン利用あり利用なし
所有関係住宅の所有者・居住者住宅の所有者・居住者
年齢50歳以上
収入額の目安(自治体による)775万円以下650万円以下
収入額の目安(自治体による)給付金
450万円以下50万円
450万超〜525万円以下40万円
525万超〜600万円以下30万円
600万超〜675万円以下20万円
675万超〜775万円以下10万円

■地域型住宅グリーン化事業 [国土交通省]  http://chiiki-grn.jp/
 国により採択されたグループ(地元の工務店等)によって建設された高性能の住宅(新築・リフォーム)に対する補助金。地域活性化等を主旨とした制度であるため、地元に対象となる工務店があることを確認する必要がある。

長寿命型高度省エネ型
認定長期優良住宅認定低炭素住宅・性能向上計画認定住宅ゼロ・エネルギー住宅省エネ改修型
上限110万円/戸上限140万円/戸上限140万円/戸  定額50万円/戸
地域材の過半利用の場合に加算 上限20万円地域材の過半利用の場合に加算 上限20万円地域材の過半利用の場合に加算 上限20万円なし
三世代同居対応要件適合で加算 上限30万円三世代同居対応要件適合で加算 上限30万円三世代同居対応要件適合で加算 上限30万円なし

■ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業 [国土交通省]  http://sii.or.jp/moe_zeh31/support/public.html
 こちらも、登録されたZEHビルダー/プランナーが設計、建築、改修または販売を行うZEHである必要があるため、事前のチェックが必要となる。

ZEH支援事業定額70万円/戸蓄電システム補助 2万円/1kWh
ZEH+実証事業定額115万円/戸
ZEH+R強化事業定額125万円/戸蓄電システム補助 2万円/1kWh
先進的再エネ熱等導入支援事業上限90万円/戸CLT、地中熱ヒートポンプシステム、PVTシステム(太陽光+太陽熱)、液体集熱式太陽熱利用システム

※先進的再エネ熱等導入支援事業:ZEH支援事業、ZEH+実証事業と併願可

■エネファーム設置補助金 2019 [経済産業省]  http://www.fca-enefarm.org/subsidy31/index.html
 エネファーム:固体酸化物形燃料電池(SOFC)
 あまり価格が高いと補助金がないので要注意

機器代+工事費(税抜)〜123万円8万円
123万円〜134万円4万円
134万円超なし
既築、LPガス、寒冷地仕様、マンション+3万円(各項目ごと:最大12万円)

■長期優良リフォーム補助金 [経済産業省]  https://www.kenken.go.jp/chouki_r/index.html
 これは新築向けメニューではありませんが、リフォームをする方(特に性能アップを目指す人)には使える制度です。

補助率1/3
評価基準型100万円/戸劣化対策・耐震性+省エネ性or維持管理面積55m2以上
認定長期優良型200万円/戸劣化対策・耐震性・省エネ性・維持管理面積75m2以上
高度省エネルギー型250万円/戸劣化対策・耐震性・省エネ性◎・維持管理面積75m2以上

その他、各自治体で補助金等も用意しているので、各自治体のホームページの情報も合わせて参照されたい。